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 携帯電話の回線について

 今昔ですが、皆さんの近くに高い電話局の塔があると思いますが、昔、パラボラアンテナが所狭しと並んでいました。でも、今は殆ど取り外されて無くなっています。こんなに携帯電話が流行っているのに不思議だとは思いませんか? 実は、これは局と局を結ぶマイクロウエーブという無線回線が不要になったのです。何故でしょうか?それは、安く大量に通信できる光ケーブルの回線網が整備され、そちらに通信回線が移り変わったのです。お陰で携帯電話の回線料が安くなり毎月の契約料が下がりました。従って、許認可や無線機器と電波利用料等コストが高かった無線通信回線が無くなってしまったのです。

 マイクロウエーブが無くなると、どうなる?

 局同士の無線通信回線が無くなります。昔は、普通の電話回線と携帯電話の回線で2回線ありましたから、どちらかが潰れても大丈夫だったのですが、今は、光ケーブルが断線すると(無線回線は無くなったので、光ケーブルの迂回回線も無くなる)全て通信できなくなります。従って、110番や119番も通じません。電話局管内同士の電話で有っても、通信管理を統制局(西東2局)が行っていますから、統制局まで繋がらなければ全ての通信はできないのです。

 これは、実は大きな問題があるのです。

 昨年北部九州で集中豪雨がありました。その時、被災者がテレビで、多くの方が携帯が繋がらなかったと言っていました。普通は電話が集中すると繋がらないことがありますが、回線が切れていて繋がらないのとは全く違うのです。119は普通の電話回線も有りますが、こちらも電柱の倒壊で回線が切れていたのかも知れません。昔、携帯電話なら電話線が切れないので大丈夫だったのですが、知らないうちに通信できなくなっていることが大問題なのです。殆どの方が携帯電話の通信について間違っているのです。

 どうすれば良いのか?

 朝倉や日田地方では、各谷を電話線が通っています。光も同じですが、この回線が土砂崩れや杉の大木で電柱がなぎ倒されると、電話も携帯も繋がりませんし、LINE等インターネットも繋がりません。あとはアマチュア無線など他の無線通信に緊急電話の中継頼む他ありません。

 実は、これは全国的、且つ大変な問題ですから、九州総合通信局に、110番や119番通信だけでも、緊急電話が繋がるように(無線回線の迂回回線の復活を含む)お願いしています。ただ、費用が安くなるのは良いのですが、大きな問題を孕んでいます。皆さんの声で改善をお願いしましょう。

 

2016年10月01日

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2016年10月01日